青い目の猫の女の子へ捧ぐ 2008/04/27 (Sun)

ママ、どうして泣いてるの
おなかがいたいの？
あたしもう立てなくて
ママのほっぺを
しっぽでなでてあげられないの
あたしが病気だから
ママは悲しいの。
でもあたし、
ママにいっぱい愛されてるって
わかるんだ。だから頑張るの。

あたしはちいさいとき
ショップでつまらなかったよ。
ずっとひとりぼっち
なんにも信じられない
みんな通り過ぎていくばっかり。
ある日、おんなのひとが立ち止って
みつめてくれた。
あたしはドキドキしたよ。
ママ？あたしのママなの？
・・それで、おうちに
つれてってくれたの。
ママとパパ・・
あたしのおうち・・・？
あたし、怖くて不安で
隠れちゃった。
だって、
あんなに優しい笑顔で
話し掛けてくれる素敵な人が
あたしのママに
なってくれるはずないもん・・・

ママ、大好きなママ、
初めてお膝にだっこ、
いっしょのお布団、
ねえ覚えてる？

あたしの名前を呼んで
あたしみゃあってお返事するよ
追いかけっこして遊ぼうよ
それから、
オヤツはカニカマにしてね。

パパはあたしのおでこをなでて
「ママをたのむよ、おちびさん」
なにもいわなくても目でお話してる
OKまかせてパパ
あたしは強い子だもん。
いつまでも
おちびさんじゃないんだからね
ママみたいなレディになるんだから
パパもおしごとがんばってね
いってらっしゃい

ある日あたしの具合が悪くなるまで
ずっとそうして暮らしていたの

お薬きらい、病院もきらい
ママのそばがいいの
「この子に
できることはないのでしょうか」
お医者さんにそう言って
ママはあたしをだっこしたまま
泣き崩れちゃったの・・
ママを泣かせるなぁ！
ママをいじめる
病院はきらいだ。


とても息がつらいの
ママのてのひらが
ふわふわ
あたしをなでてくれている
優しい手､柔らかい手
あたたかいの。
パパの声が遠くに聞こえる
あたし幸せだったよ
ママ、パパ、幸せだった？
あたしはね、あたしは・・・
ふわふわ、・・・

・・ごめんね
困らせちゃいけないのに
わがまま言っちゃいけないのに

あたしまだ生きたいよ！

もっとたくさんお話したい
もっと一緒に遊びたい
パパが帰ってきたら
いっしょに「おかえり」って
ママと並んで
にこにこしたいの
ここがいいの、
ママ、あたし
生きていたいよ

みゃあ。




☆ラグドールの女の子が
昨日、虹の橋に旅立ちました。
どうか
ご家族様の悲しみと悔しさが
癒される日が来ますように・・。